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報告:中西玄禮永観堂管長講演会

凛々と(しゃきっと)生きる
 雲一つない小春日和の12月5日(日)、中西玄禮永観堂管長講演会が中村町コミュニティセンターで開かれ、170席満席の聴衆が魅了されました。

 「凛々と生きる」は、しゃきっと生きる言い換えられ、そのための課題、対応、生きざまを身近な事例を引用して、ユーモアを、涙をまじえ、御仏の教えをベースにしながらも、日常の言葉の説法でした。
 日本人はなぜ紅葉に魅せられるのかは生死観にあるとして、人生を四季に例えることから始まり、なぜ凛なのかを坂本冬美の歌「凛として」を紹介されました。
 「生老病死」を板書きされ、恩師の絵てがみの「老いて入舞」の言葉を掘り下げられました。
 事前にハンカチが必要と聞かされていましたが、ユーモアたっぷりの展開に今日は違うんだろうかと思っていたところ、食肉加工センターを舞台にした絵本「いのちをいただく」(内田美智子 著,・諸江和美 イラスト・佐藤剛史 監修 ・西日本新聞社刊)の読み聞かせで、目頭が熱くなりました。
 この日はじめて「しあわせ」は、江戸時代までは「仕合わせ」と表記、明治になって「幸」になったとことを知りました。キーワードとしての響きを実感しました。
 随所に中村町の香りを交え、話しは進みました。
 地域防災の取り組みをはさんで昨年の台風9号の水害後、佐用小学校で講演されたこと、神戸新聞読者文芸短歌部門年間最優秀賞の作り手が佐用町の女性だったことから、その作品紹介のの前置きの巧みさに引きつけられました。
 「農に生き 一生終わりし 母の組む いびつな指 花にておおう」には、最後の別れの情景が浮かびました。
 最後は、末期癌で生死をさまよう女性が初孫誕生を見届けるまでの母と娘のドラマでは両目から涙がこぼれました。
 今日このようにご縁をいただきましたことに感謝申し上げますと結ばれ、90分の話が終わりました。会場から割れんばかりの拍手でした。

 こちらこそ深いご縁をいただきました。中村町という土に播いていただいた種から芽が出て花の咲くことを願います。

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